2022年6月9日 1個二千円の桃

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 私事で恐縮だが法事があり遠方に居住する甥から供物として、一箱5個入りの桃が送られてきた。季節外れで珍しいので値段を聞くと、送料は別として一万円とのこと。驚いた。一個二千円である。おすそ分けで一個いただいたが、もったいないやら恐れ多いやらで食べられずにいる。

 しかし、考えてみればこのような価格でも購入する人はいるのだ。一次産品の産地の人間として、常日頃から生産品に付加価値をつけ売ることを声高に訴えている。しかしいわゆる普通の流通に乗る産品に加えて、付加価値を付けた産品の販売をもっともっと工夫し、農家漁家の収入が増加するよう取り組みを強めなければならない。

 日本の食糧事情にとって現下のウクライナ情勢が、けっして対岸の火事ではないことを、小麦や燃料をはじめとする消費者物価が教えてくれている。いざという時に国民の命を守る食糧の国内自給率の向上のためには、減少する生産者の人数に歯止めをかけなければならない。

 農業漁業に従事することのやりがいや生きがいはもとよりであるが、やはり所得の向上も大きな歯止めの要素である。そして、農家漁家の生産者はもとより生産者団体や産地の行政も、さらに工夫して魅力ある産品となるよう努力しなければならない。一個二千円の桃を見ながら様々なことを考えた。

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