桜前線に気をもむ
三月も下旬となり浦河にも春の足音が近づいてきた。先月には早くも熊出没のニュースが流れた。市街地に出没とのことで、町民の皆さんには注意を呼びかけている。一方で海は春の穏やかな凪の日は少ない。このあたりは秋から冬にかけて北西の季節風が吹くが、この時期になっても北西の風が多い。気のせいかテレビや新聞も,天候関連のニュースは例年とは違う話題が多いように思う。
さて、春になれば話題の一つは桜前線北上の話であろう。昨年は浦河の桜並木は、いつもより早く四月下旬に咲いた。今年は台湾の友好交流都市の新城郷から、四月下旬に訪問団が浦河を訪れる。それに合わせて四月下旬になんとか桜が咲いてほしいと願っているが、今年は五月の初旬との見立てが多い。
人間の都合に桜は合わせてはくれないのは十分承知しているが、なんとももどかしい限りだ。望みは東日本最大級の大きさともいわれている「オバケ桜」の開花が、札幌市の開花と同じ頃とのこと。なんとか「オバケ桜」だけでも咲いてくれないかと気をもんでいる。
さて昨年新城郷を訪れた時、町を挙げての大歓迎を受けた。外交的儀礼からいっても、今度はそのときと同等以上の歓迎をしなければとアイヌ協会の皆さんとともに準備に余念がない。来町時には日本文化も堪能していただきたいので、さまざまなみなさんのお力も借りながら、しっかりと歓迎の準備を進めている。