こんぶに思う
今、世界中で和食がおおいに人気を呼んでいる。和食はダシの文化、こんぶと鰹節が重要な役割を担っている。その一方で北海道の昆布生産量は、漁業者の減少と相まって右肩下がりである。
なんとかこの傾向に歯止めをかけたいと、本州から九州のこんぶ商社を回って話を聞いて歩いた。彼らの話を聞いて改めて商社の皆さんも,こんぶに並々ならぬ愛情と情熱をもって接していることを学んだ。
東京の団体では、小学校の食育の時間にこんぶの魅力を伝えている。子どもたちは大変興味をもって食い入るように話を聞いてくれるとのこと。
おりしも、国ではブルーカーボンとして海藻類の二酸化炭素の吸収力に目を向けている。こんぶをはじめ海藻類が大いに注目を浴びる時代到来の予感がする。
こんぶはなによりもオーガニックな生産物、世界中に北海道産の健康を届けたい。そのような意気込み、こんぶ漁師の心意気が求められているのではないか。
世界の人々の期待に応えるためにも、量の確保そしてなによりも意欲の湧く再生産可能な価格が肝心だ。