冠婚葬祭

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先日のこと、数年ぶりに結婚披露宴にお招きをいただいた。ご両家や親族友人が相集い、心温まる披露宴だった。昨今は披露宴を行わないことが多く、前回出席したのはいつだったか誰の披露宴だったか思い起こせなかった。

冠婚葬祭は節目にしきたりとして、それぞれの家庭や職場で執り行ってきた。それが簡略化されるようになってきたのは、いつごろからだろう。

冠婚葬祭の婚、結婚式や披露宴もめっきり少なくなった。仲人のいない披露宴も普通になったし、式を挙げないことも普通になった。

葬も家族葬や直葬などで執り行い、新聞などにも掲載しないそのような方法を選択するご家庭も増えている。

祭も正月飾りや節分やお雛様などなどを省略する家庭も多いと聞く。へんぽんと翻っている鯉のぼりも随分と少なくなった。もっとも少子化も影響しているかもしれないが。

唯一、冠だけはしっかりと行われている。もっとも成人式に参加する青年の数は減ってはいる。こう振り返ると私たちは何気ない日々の暮らしさえ、変化の激しい時代に生きていることを考えさせられる。

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