地籍調査はこんなことに役立っています

正確な土地の状況が登記簿に反映され登記制度の信頼性が向上し、安心して土地取引ができるようになり、経済活動全体の円滑化や活性化につながります。

土地の境界が不明確であると、住民間や官民間において境界紛争など、さまざまな問題が発生しがちです。地籍調査の実施は、このような諸問題を、未然に防ぐことにつながります。

地震、土砂崩れ、水害などが発生した場合、地籍調査が行われていれば、個々の土地が地球上の座標値で表示されているため、元の位置を容易に確認することができ、復旧事業を円滑に進めることができます。

地籍調査未実施の地域においては、固定資産税の課税が、必ずしも実態を正確に反映しているとはいえない土地登記簿や公図に基づいて行われている場合があります。地籍調査を実施すると、面積が正確に測量されるため、課税の適正化に役立ちます。

まちの整備を計画するときに、地籍調査の成果を基礎資料として利用すると、各種計画図などの作成が容易になるほか、住民の皆さんにも分かりやすいきめ細かな計画をたてることが可能となります。

地籍調査の成果は、各種公共事業の計画、実施、完成後の維持管理などさまざまな状況で役立っています。たとえば、道路を舗装する時にも、境界が不明確なために事業がなかなか進まないといった状況になることがなくなります。