日高本線への思いを綴った写真集が公立学校へ寄贈
札幌学院大学から日高管内の公立学校46校に図書の寄贈が行われ、7月31日に浦河小学校で贈呈式が行われました。
寄贈された図書は、浦河町出身で札幌学院大学に在籍する伊藤未知さん(3年)が出版した写真集「ぼくは日高本線が大好きだった 地元の小学生が記録していた在りし日の全29駅」です。この写真集には伊藤さんが小学生の頃に撮り溜めた1,000枚を超える写真の中から、当時の駅舎や線路、車両などの風景が伊藤さんのコメントともに収められています。
この写真集は優れた個人出版作品を表彰する「パブファンセルフアワード2024」でグランプリに輝いています。これを受け、札幌学院大学は大学の理念である「学生が人生の中で、未来に一つの答えを見つけ形にする」ことを実現した伊藤さんを応援するとともに、地域貢献として歴史について地元の子どもたちが興味関心を持ってもらうことを目的に今回の寄贈を決めたとのこと。
寄贈された写真集は、伊藤さんを通じて大学が購入したのもので、管内各町の高校に送付したほか教育委員会を通じて各学校に配布されます。
出版した伊藤さんは「小学生の頃から電車に興味を持ち、自分で写真を撮りたくなって週末などに父に連れて行ってもらい写真を撮った。今の浦小の子どもたちは日高本線を知らない子が多いと思うが、学校のすぐ近くを電車が走っていたことを知ってほしい。様々な人に本の魅力が伝わってくれれば嬉しいなと思う」と話していました。